これ1台で音楽・動画・写真などを再生できる多機能プレーヤーで、車載もできます(シガーアダプタ付属)
しかしipodやよくある携帯型プレイヤーとは異なります。
プレーヤーではあるものの、記憶装置を内蔵していません。内蔵できる構造でもありません。
その代わりにVS-1にはUSBインタフェースとipod用インタフェースが内蔵されていて、
これらを介してVS-1にて再生させるという形になっています。
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PAIRLINK製 デジタルマルチメディアプレーヤー ヴィッツに付けている純正DOPナビのAV部分の使い勝手の悪さをなんとかすべく、 外付けのメディアプレーヤーを捜していたところ、ちょうど良さそうなモノを見つけました。 既にメーカーで取扱いを終了しているらしく、流通在庫のみ。 保証なしの投げ売り状態で、価格も安いこともあり飛びつきました。 (ヤフーオークションにて3000円前後で売られています) 名前もいい感じです。VitzにLinkでV Link。 V Link VS-1とはどんなものか?
これ1台で音楽・動画・写真などを再生できる多機能プレーヤーで、車載もできます(シガーアダプタ付属)
しかしipodやよくある携帯型プレイヤーとは異なります。 プレーヤーではあるものの、記憶装置を内蔵していません。内蔵できる構造でもありません。 その代わりにVS-1にはUSBインタフェースとipod用インタフェースが内蔵されていて、 これらを介してVS-1にて再生させるという形になっています。 V Link VS-1でできること
ipod接続(コントロール)・音楽再生・動画再生・写真再生などができます。
ipod用端子、USB端子(専用形状)を装備。リモコンおよび受光部延長コード付属 USB端子には、付属の変換コードを介して様々なメディアに接続できます。 基本的にはFAT32形式に対応したストレージなら種類は問わないようです。 メディアファイルの対応形式は、mp3、MPEG1、MPEG2、MPEG4、DivX、Xvid、JPEGなどです。 V Link VS-1を選んだ理由
メディア(記憶媒体)とデコーダー(再生する部分・VS-1本体)が分離されている点につきます。
データ追加のたびにVS-1本体を持ち歩く必要がないため非常に楽チンです。 USBインタフェースにメモリーカードリーダーを付ければ、様々なメディアにも対応します(USB HDDドライブにも対応) DOPナビにあるコンパクトフラッシュスロットさえ有効活用できれば、外付けプレーヤーなんて本当は無くてもいいんですが、 純正ナビですからね。CFもipod接続も市販のカロッツェリアナビでは出来るだけに残念。 V Link VS-1 を取り付ける
付属品などは以下のようになっています。値段の割には豊富(正規価格はもっと高いのかも)
取り付け・接続は右図のように考えています。 電源は付属の車載用プラグを活用してアクセサリ電源につなぎます(シガーソケットは使わない) AV出力は、ナビの外部入力端子を利用しますが、ナビ側がトヨタ共通の6ピンコネクタです。 自作はさすがに厳しいので、カー用品店にて以下のケーブルを購入しました。 トヨタ・ダイハツ汎用ビデオ入力アダプタ AVC1 \2520(BeatSonic製) RCA側のピンはがメス(凹)です。 カードリーダーは、PCでも利用しているバッファロー製のマルチリーダーを用意。 V Link VS-1 を使ってみる
セッティングを終えたら、動作確認をします。
本体側面に、電源スイッチが付いているので、ONの側にしておきます。まだこの時点では動作していません。 メカニカルスイッチが付いているのはこういった価格帯の製品では珍しいですね。 エンジンをかけると、本体とUSBケーブルコネクタ部のパイロットランプが点灯。 ナビのメニューに「VTR」ボタンが追加されていることを確認して押下。 きちんと接続されていれば、プレーヤーのメニュー画面が表示されます。 ▼動作確認は以下のような条件で行いました。 動画作成ソフト - TMPGEnc Ver2.524 フリー版 カードリーダー - BUFFALO MCR-A27/U2-BK(USB2.0/SDHC対応) メモリカード - Sandisk UltraII SDcard 2GB(Read 10MB/s - Write9MB/s) MPEG2 - 720x480 30fps 4Mbps / Layer2 384kbps Stereo DivX Ver5 - 720x480 30fps 2.5Mbps / Layer3 320kbps Stereo 上記の動画は問題なく再生できました。画質についても不自然なノイズもなく結構頑張っています。 自作DVDディスクがたまにうまく再生できないことがあるナビより優秀かも。 説明書の条件を満たしたものならまず大丈夫でしょう。エンコーダーも有名なものであれば大丈夫だと思います。 ちなみにMPEG2 4.3MbpsとDivx 2.7Mbpsのビットレートでも試しましたが、音飛びやフレーム落ちが発生します。 MPEG2 4MbpsがOKで、DivX 2.7MbpsがNGということは、USBの転送速度よりも 内部チップの処理速度がネックなんでしょうね。 マージンはほとんどないようなので、素直に条件に従った方がいいと思います。 ▼良い点など ・本体がコンパクト サイズが小さくて、とても軽いので取り回しがラクです。設置場所にも困りません。 ・動作が軽快 予想に反して、とても軽快にシステムが動いています。 メニュー画面やファイル選択、曲送り・戻しなどもとてもスムーズに動作します。ストレスフリーです。 ・プレビュー機能あり ファイル選択画面で、内容を小画面にてプレビュー表示してくれます。 しかも動作はスムーズになので再生したいファイルが探しやすいです。 ・日本語に対応 メニューを始め、ファイル名なども日本語に対応。文字化けすることもなくきちんと表示できています。 ・USBストレージ対応 FAT32にさえ対応していれば、USBメモリをはじめリーダーを介したフラッシュメモリカード、USB-HDDに対応。 HDDのマスター&スレーブ接続、ハブを介した複数台の接続も出来るようです。 ・ipodコントロール ipodの動画機能が充実したらipodを買おうと思っているので、この機能はいずれ重宝することになるでしょう。 接続中はipod本体からの操作が不可になるようですが、プレーヤーのリモコンがあるので問題ないと思います。 ・デジタル音声出力を装備 私の場合は今のところ特に必要な装備ではありませんが、端子が多いのは魅力ですね。 ・リモコンの感度がよい リモコン受光部の感度が結構良く、無理な角度を付けても入力を受け付けてくれます。 リモコンのボタンの押し心地も、よくある激安DVDプレーヤとは比べものにならないぐらいしっかりしています。 ▼不満点など ・レジューム機能無し 車の電源ONに連動するので便利ですが、レジューム機能(再生中断地点からの再開機能)がないので 起動後はいつでもメニュー画面から始まります。これは少し不満かな。 ・ファイル名 日本語には完全対応しているようですが、ファイル選択画面では表示欄の文字数に制限があるので あまり長い名前を付けると判別しにくくなります。 動作にはなんら影響はありませんが、同じ番組などを連番付けて分割した場合はどれがどれだかわからなくなります。 ファイル名先頭に連番を振るとかすればいいんですが、面倒なので全文表示機能があったらよいですね。 ・再生中のファイル名表示 複数のファイルを連続して再生することができますが、 再生するファイルが変わったときにファイル名を表示してくれると便利なのになぁと思いました。 ・本体の発熱 使用中、本体の温度が非常に高くなります。 問題はないんでしょうけどプレーヤーとしては熱くなりすぎだと思います。 電源回路や処理チップに、常時高い負荷がかかっているのかよくわかりませんが、これは少し不安です。 ・対応形式・ビットレート 対応形式がやや少ないのが気になります。 音声ではMP3のみ。流行のAACや新興のoggなどには対応せず。WAVもだめです。 動画はメジャーなところは抑えていますが、WindowsMedia(wmv)には非対応なのは残念。 flashvideo(flv)はもちろん×。 ビットレートについては、音声に関しては問題無し(MP3 320kbpsはOKでした) 動画がMPEGで4Mbpsと、DVD-Video規格の最高レートの半分にも及ばないのは寂しいところ。 4Mbpsを超えていたり、音声部分がAC3などの場合は、再エンコーディング作業が必要となります。 DVDレコーダーで録画した番組が直接持ってこれない(し辛い)のは痛いですね。 私がもっているレコーダー(PanasonicのDIGA)は、VideoモードでDVDを焼くと音声部分がAC3になるようなので、 手間がかかりますね。 まとめ
不満点もありますが、本体価格を考えればまぁ仕方がないかなと思います。
逆に4000円ぐらいのプレーヤーでここまでできれば上等ではないでしょうか。 メーカー側のサポートやファームウェア更新も停止しているようなので、 アップデートによる機能改善は不可能になってしまいましたが、 現状でも十分な素質をもった製品でお買い得です。 デザインはそのままにSigma DesignsのEM8621Lなどの 高性能な処理チップを積んだ後継機でも出てくれるとうれしいんですが・・・ 追加情報
使用していて問題点が見つかりました。
このプレーヤーを車に積んでいると、アナログテレビ放送の受信に影響します。 細かく検証していないので、断定は出来ませんが プレーヤーの電源を切ると改善されるので可能性は高いかなと思います。 強電界では映像に軽くノイズが乗る程度ですが、中〜弱電界ではモノクロ化、酷いときは砂嵐になります。 デジタルチューナーに変える予定はしばらくないので正直困りました。 ナビの外部入力に接続する際に、TVアンテナ端子などを外して作業したので、 もしかするとアンテナ端子の接触が悪いだけなのかも。 後ほど検証します。 あともう一つ問題点。 プレーヤーへ接続したメモリカードリーダーに何もカードが差さっていないときは リモコンで電源が切れません(正確に言うと、プレーヤーのOSが外部メディアを探しにいったままで応答しない) テレビ受信に影響するので、使ってないときは電源を切ろうとしたときに発覚しました。 記憶部分の取り外しができるリーダー特有の症状かも。 「カードリーダー自体はドライブとして認識されているが、メディアが入って無い状態」 つまり、No DriveではなくNo Discの状態がアウト。 応答しない最中にメモリカードを差すと、動くようになるので。 (構造上分離できないUSBメモリとかならたぶん起こらない症状でしょうね) 2007.10.20 |
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